2017年06月14日

神道の仏壇である神徒壇の概要と価値観

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

神徒壇は日本の宗教である神道の仏壇的な存在であり、祖霊舎とも呼ばれています、神道の教えでは人が亡くなると、肉体を司る神様と心を司る神様になると考えられています。肉体の神様は仏教でいう所のお墓に分類される場所に祀られ、心を司る神様がこの祖霊舎に祀られています。

そもそも何故祖霊舎と呼ばれるのかは神道の祖霊舎に祀られる心の神様となったご先祖様はこの祖霊舎にて私達子孫を見守るように家に残っていき、祖霊舎にある社に祀られてきました。祀る際に形に宿れるように依り代となる仏教でいう所の位牌に写され、祖霊舎の中に納められる事になります。

代々のご先祖様を祀るという事はご先祖様を子孫へ正しく伝えていく事になり、信仰そのものを継続させる為に必要な事になってきます。ご先祖様が生活に近い形でいる事が分かれば信仰が身近な物になり、代々と継続させてきた宗教が一代によって忘れられてしまえば代々のご先祖様の存在が薄れていき、結果として家に継がれてきた宗教的思想も損失する事になってきます。

神道ではご先祖様を崇めつつも日常生活に身近に見える考え方として捉える事で忘れる事なく、ご先祖様を正しく伝えていった事が今の社会でも存続した要因となったと考えられています。